【マーチングバンド解体新書】集え!求道者たち「Via Colorguard」

「知ってるようで知らないマーチングバンド、ドラムコーの現状」を団体関係者に直接インタビューし、正しい情報を広く詳しく発信する【マーチングバンド解体新書】シリーズ。

第二回目は横浜市を拠点に活動する、新進気鋭のカラーガードチーム『Via Colorguard』を紹介したい。今回は練習を取材させていただき、代表の綱島朋也(つなしま・ともや)さんやメンバーからも話を伺った。

ダンスチーム、チア、バトントワーリングとは異なる「カラーガードならでは」の魅力を探求し続ける彼らの魅力に迫る。

Via Colorguardについて

団体正式名称:Via Colorguard(ヴィア カラーガード)
団体所在地:神奈川県横浜市
創設年:2014年
団体の編成:カラーガード
活動理念:カラーガードの振興と発展を目的として掲げる。日本のカラーガードを牽引するチームを目指す。

※撮影時のみマスクを外していただきました

代表の綱島さんは湘南台高校のマーチングバンド部出身で、高校の部活動からカラーガードを始めたそうだ。高校卒業後にカラーガードチームのBloomや、DCIの団体などに所属するなどしてキャリアを重ねていった。

綱島:「Bloomが解散するにあたり、カラーガードを続ける環境を自分で作るため、湘南台の卒業生や元Bloomのメンバーを中心とした8人に声かけをしたのがきっかけで、Viaとしての活動を開始しました。結成当時は個人的にWGIの団体への所属を目指していたので、実は一年で解散予定でした」

他の団体にはない「Viaならでは」なエピソード

練習を見ていると、メンバーそれぞれ個性はありながらもチームとしての一体感を感じる場面が多々あった。綱島さんによると、「Viaでは行事を結構大事にしているんです」とのことだった。

綱島:「2020年度はコロナ禍のため集まる機会も減ってしまいましたが、例年なら歓迎会から始まり、練習外でもみんなで遊びに行ったり……毎年クリスマス会をやっていて、その中で『シークレットサンタ』という、メンバーの名前のくじ引きでのプレゼント交換をするんですよ」

関係者が答えます!活動状況Q&A

1.練習について

Q.全体練習の頻度はどれくらい?
A.週1回(土日どちらかなど)

Q.練習場所はどんな場所?
A.屋内

2.メンバーについて

Q.現在所属しているメンバーは何名いますか?
A.10~20名

Q.メンバーの平均年齢はどれくらい?
A.19~22歳

Q.メンバーで一番多いのは…
A.社会人(フリーターを含む)

Q.所属メンバーの居住地は…
A.団体所在地外の都道府県内から通っている

Q.新規加入者は例年何名くらいいますか?
A.~10名

Q.退団者(シーズン途中を含む)は例年何名くらいいますか?
A.~10名

綱島:「2020年度のメンバーは20名で、その内8名が湘南台のOB・OGでした。全員カラーガード経験者です。メンバーは神奈川県在住が最多ですが、東京・千葉・埼玉在住メンバーもいます」

3.実際に加入するためには

Q.年齢制限はありますか?
A.18歳以上(高校卒業以上)

Q.加入に際しオーディションを行っていますか?
A.行なっている(パートや応募状況による)

綱島:「オーディションというか、スキルチェックですね。初心者NGというわけではないのですが、振り付けは結構高いレベルに挑戦しているので、その水準を落としたくないなと。とはいえ、上手・下手より『ついていこう!』という熱意があるかどうかを知りたいので……」

Q.一年間でメンバーが団体に支払う費用は概算でどれくらい?
A.~10万円

参考までに:
・活動費用(年間4~6万)
・衣装代(個人での買取り)
・その他消耗品(ライフル、靴、手袋などは自費)
※金額は活動状況によって変動する可能性があり、あくまで2020年度ベースの概算です

Viaの特徴として、「未成年」「学生(~22歳くらいまで)」「社会人」の三つの区分で活動費用を分けているそうだ。金額はメンバー数に応じて、年度によって変動する。
衣装・グローブ・シューズなどの用具とライフルは自己負担だが、ショーで使うもの(フラッグの生地、ポール)は備品扱いのため個人負担はなしとのこと。追加で徴収がないようやり繰りしているそうだ。

Q.その他、活動に際し必要な条件はありますか?
A.あります

綱島:「チームのルールを守れる方、年間を通して練習と本番に参加できる方、目的を持って真剣に取り組める方、団費やその他徴収日を支払える方。出席率や支払等、相談は受け付けています」

コロナ禍での活動について聞いてみました

Q.2020年はどのような活動を行いましたか?
A.練習を行い、大会にも参加した(オンライン参加や、任意のメンバーのみで行うアンサンブル等も含む)

Q.2020年度の大会参加状況について教えて下さい
A.参加予定で、予定どおり出場した

Q.コロナ禍で困ったこと、どんなことがありましたか?
A.全国大会が動画提出に変更したこと(審査が無くなったこと)、活動ができない時期もありメンバーと過ごす時間が例年より減ったこと、メンバーが納得して活動参加できる環境を作ること、チーム内のガイドラインの作成

Q.団体として行った独自の取り組みがあれば教えて下さい
A.今年度の大会用のショーを、舞台で照明を使い撮影した。発表会後に公開予定。

綱島:「20年度の練習については、緊急事態宣言中は休止としていました。年度の最初の2~3ヶ月は集まっての練習は行わずオンラインとして、活動再開は7月以降でした。オンラインでの練習は、各自で動画を提出して、それについて意見を言い合う形式です。ショーに関しては例年よりも制作を前倒して進行することで対策しました」

Viaの現役メンバーに直接聞いてみました

※撮影時のみマスクを外していただきました

練習の合間にViaのメンバーに直接話を伺った。協力してくれたのは、カラーガード歴8年の杉田朱梨(すぎた・あかり)さんと、カラーガード歴10年の小堀直哉(こぼり・なおや)さん。二人とも湘南台高校のマーチングバンド部出身だ。

杉田さんは幼い頃からバトントワーリングをやっていて、高校からカラーガードを始めたという。カラーガードの魅力について、「バトンと違って手具が大きく、種類も多いので飽きませんね。より一層華やかに見えますが、『揃える』難しさもあってやりがいを感じます」と語る。

杉田:「私は現在社会人二年目ですが、社会人一年目の昨年は急に環境が変わって……職場の先輩や上司などとの関係に気苦労が絶えない毎日でした。でもViaの練習に来ると高校の先輩・後輩など長い付き合いの仲間がたくさんいるので、とても居心地が良くて大好きなんです。身体を動かすこと自体、リフレッシュにもなりますよね。ちなみに、職場に提出している休み希望は全部Viaの活動最優先です!」

もう一人インタビューに協力してくれた小堀さんは、進学先の湘南台高校でマーチングバンドに出会い、カラーガードに一目惚れして始めたそうだ。そこから10年、社会人になった現在もカラーガードを続けている。

小堀:「練習や努力を重ねてバッチリ成功させて、大きな拍手や歓声をもらえる瞬間は何事にも代えがたい達成感があって、カラーガードをやっていてよかったと感じます。『人前に出て歓声を浴びる』ということは、普通に生活をしていたら経験できないですよね。ライブやスポーツ観戦に行って歓声を『送る側』になることはできても、『貰う側』になるなんてなかなかない経験だと思うんです」

綱島さんによると”Via”とは、ラテン語で「道」という意味なのだそうだ。その道――カラーガードを極める人たちが集まる団体でありたいということだった。

綱島:「道を歩む上で苦労や困難にぶつかりながらも、カラーガードに対する想いを熱く持っていられるようなチームにしたいですし、それができるチームだと思っています。新規加入を検討している方には、『Viaに来れば充実したカラーガードライフを送れるよ』という点はお伝えしていきたいですね。私達は大会出場だけを目的としているわけではなくて、現在は様々なアーティストやミュージシャンの方とご一緒させて頂く機会も増えたので、いろんな経験も出来ると思います」

ブラス・ドラムの生音に合わせてショーを作るカラーガードもあれば、Viaのようにパフォーマー団体としてしっかりと自立したカラーガードもある。カラーガードの道を極めたいという方は、ぜひ一度練習見学などに参加してみてはいかがだろうか。

「Via Colorgurad」

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