【マーチングバンド解体新書】友情が生んだ大舞台 「青藍泰斗高等学校吹奏楽部 Blue Dippers」の甲子園応援記

「知ってるようで知らないマーチングバンド、ドラムコーの現状」を団体関係者に直接インタビューし、正しい情報を広く詳しく発信する【マーチングバンド解体新書】シリーズ。今回は特別編として『青藍泰斗高等学校吹奏楽部 Blue Dippers』の甲子園応援に同行し、取材を行った。

同校硬式野球部は「第107回全国高等学校野球選手権大会」に栃木県代表として出場を果たしたが、吹奏楽部の部員はわずか9名。OB・OGの協力を募っても大舞台を彩るには心許ない。そんな中、「私たちが助ける鹿ない!」と救いの手を差し伸べたのは、関西マーチング界の雄・奈良学園大学マーチングバンド部だった。

大会やコンテストとは異なる舞台で息づくマーチング。その広がりや甲子園での野球応援を通じて得られる経験を、部の紹介や顧問・部員の声とともに伝えていく。

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青藍泰斗高等学校吹奏楽部 Blue Dippersについて

団体正式名称:青藍泰斗高等学校吹奏楽部 Blue Dippers(セイランタイトコウトウガッコウスイソウガクブ ブルーディッパーズ)
団体所在地:栃木県佐野市
創設年:現体制での活動は1990(平成2)年以降
団体の編成:ブラス(※)、パーカッション
※基本はSax(Alto)、Tp、Bariだが楽曲や活動形態により編成が異なる
活動理念:地域の人に愛される音楽、自分が吹奏楽やマーチングの楽しさを感じ、それを見ている観衆に伝えられるパフォーマンスを。

青藍泰斗高等学校は1908(明治41)年に開校した私立の共学校。吹奏楽部は戦時中に編成された進軍ラッパ隊を前身とし、戦後に改めて吹奏楽部として活動を始めた。前身の葛生高校時代には、1990(平成2)年8月に硬式野球部が甲子園に初出場。これを機に前顧問がコンクールや野球応援に力を入れ、2005(平成17)年頃からマーチングコンテスト(パレコン)への参加を開始。その後は日本マーチングバンド協会主催の大会にも継続して出場している。

関係者が答えます!活動状況Q&A

※写真は2024年度のもの

1.練習について

Q.全体練習の頻度はどれくらい?
A.週6日以上

Q.練習場所はどんな場所?
A.屋内(部室、視聴覚室など)

2.メンバーについて

Q.所属メンバーの居住地について
A.団体所在地「内」の都道府県から通っているメンバーが多い

Q.現在所属しているメンバーは何名いますか?
A.6名

今回の応援演奏には9名の生徒が参加したが、甲子園からの帰京後に引退した3年生部員を含むため、今年度の大会に出場するのは6名となる。

3.実際に加入するためには

Q.加入に際してオーディションを行っていますか?
A.行わない(未経験も可)

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