【マーチングバンド解体新書】九州マーチング界の灯火「FUKUOKA Dream Scouts performance corps」

「知ってるようで知らないマーチングバンド、ドラムコーの現状」を団体関係者に直接インタビューし、正しい情報を広く詳しく発信する企画、【マーチングバンド解体新書】シリーズ。今回紹介するのは、ドリスカこと『FUKUOKA DreamScouts  performance corps』だ。2005年に九州に発足し、今やM協全国大会常連団体だ。団長を務める池田峰貴(いけだ・みねたか)さんにお話を伺った。

マーチングバンド解体新書 過去記事はこちら

FUKUOKA DreamScouts  performance corpsについて

団体正式名称:FUKUOKA DreamScouts  performance corps(フクオカドリームスカウツ  パフォーマンスコー)
団体所在地:福岡県久留米市
創設年:2005年
団体の編成:ブラス、バッテリー、フロントピット、カラーガード
活動理念:『Making The Rainbow』

大濠高校吹奏楽部OBで、Madison Scoutsでもプレーした経験のある池田さんが発起人となり、2005年に発足。当初は30名ほどのスタートだったという。団体立ち上げに至り、関東や東海地区で活動している一般団体を訪ね歩きアドバイスをもらったそうだ。

他の団体にはない「『ドリスカ』ならでは」なエピソード

※写真は2019年開催のもの

毎年5月のゴールデンウィークに開催される『博多どんたく港まつり』。博多っ子でなくても知っている有名なお祭りのパレードに、ドリスカメンバーと有志で参加するという企画があるそうだ。まさに福岡ならではの楽しいイベントである。

池田:「『ドリスカどんたく隊』という企画で、メンバー以外の方も参加できるイベントなんです。ここ2年ほどコロナ禍の影響から中止となってしまいましたが、例年はメンバーを募って数日練習して、お祭り当日はみんなで博多の街を練り歩くんです。楽器が演奏できなくても、ピアニカやしゃもじを持って参加する人もいるんです。200名の大所帯で、日本一人が集まる博多の街をパレードするのは爽快ですよ!」

関係者が答えます!活動状況Q&A

1.練習について

Q.全体練習の頻度はどれくらい?
A.週1回(原則日曜)

Q.練習場所はどんな場所?
A.屋内(基本的に屋内だが、屋外の場合もあり)

2.メンバーについて

Q.現在所属しているメンバーは何名いますか?
A.71~80名

2021年度は75名が在籍。2020年度は100名ほど所属していたが、コロナ禍の影響もあり、30名近く減少してしまったそうだ。

Q.メンバーの平均年齢はどれくらい?
A.19~22歳

現在は16歳から30代中盤くらいまでのメンバーがおり、中には10年以上継続して活動しているメンバーもいるとのこと。

Q.新規加入は例年何名くらいいますか?
A.20~30名

Q.脱退(シーズン途中を含む)は例年何名くらいいますか?
A.20~30名

Q.所属メンバーの居住地について教えて下さい
A.団体所在地「外」の都道府県から通っている

池田:「福岡県はもちろん、九州全域(佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、大分県)からメンバーが集まっています。中国地区・九州地区には一般大編成のバンドが少ないことから、山口県や広島県から通うメンバーもおります。ドリスカに入りたくて関西や関東から福岡に移住してきたメンバーもいます」

3.実際に加入するためには

Q.年齢制限はありますか?
A.16歳(高校生)以上 ※高校生の場合、保護者の承認が必要

Q.加入に際しオーディションを行っていますか?
A.状況に応じて行なっている(パートや応募状況など)

※スポットの数に応じてオーディションを行うことがあります

Q.一年間でメンバーが団体に支払う費用は概算でどれくらい?
A.21~25万円

ドリスカの団費は年間7万円(分割支払可)で、在籍継続3年目から1万円ずつ減額される『継続割(3年目は6万円、4年目で5万円、5年目以降は4万円)』がある。

衣装は貸与(2万円/年)となるが、3年以上継続する意気込みを持って入隊するなら購入(5万8千円)するほうが割安だ。入隊時には黒コージャン(1,200円程度)の購入が必要で、在籍3年目よりしっかりとしたコージャン(1万円程度)の購入が可能となる。

池田:「この他に、大会遠征費も発生します。マーチング・イン・オカヤマで3万円くらい、関東地区の大会だと4~5万円はどうしても掛かってしまいます。ですので、遠征の際はチームで組んだ遠征プランまたは個人で交通手段を手配するか選んでもらい、現地集合としています。ドリスカは九州地区の団体としては活動費が比較的割高かなと思いますが、後出しで費用が発生すると伝えるより、予め『このくらい掛かりますよ』ということは伝えています」

Q.その他、活動に際し必要な条件はありますか?
A.
・年間(入団から翌年3月末日まで)を通して活動に参加できること
・福岡県および近郊の練習場所に通えること
・マーチングに関心、興味があること(初心者の方の入団も歓迎いたします)
・活動費を滞ることなく払えること

コロナ禍での活動について聞いてみました

Q.2020年はどのような活動を行いましたか?
A.大会参加はせず、練習のみ可能な範囲で行った

Q.2020年度の大会参加状況について教えて下さい
A.参加予定だったが、出場断念した

池田:「2020年度も例年通りさいたまスーパーアリーナで開催される全国大会を目指してショーを作っていこうと思っていたのですが、メンバーにアンケートを取ったら3~4割が参加は難しいということで断念しました。メンバーの多くが大学生なのですが、コロナ禍の影響でアルバイトが減ってしまったことや、授業が変則的でスケジュールを組めなかったりということが原因でした」

Q.2021年度の活動はどのように行う予定ですか?
A.練習を行い、大会にも参加予定(オンライン参加や、任意のメンバーのみで行うアンサンブル等も含む)

Q.2021年度の大会参加予定について教えて下さい
A.可能な限り参加予定

池田:「緊急事態宣言の影響から練習が思うように進められず、インオカは断念しました。DCJも延期になった時点でスケジュールが組めずに参加が難しいということで出場は辞退しました。ですが、全国大会には出場することができたので、2年ぶりにスーパーアリーナのフロアで演奏することができました!」

さらに、ドリスカは2月6日(日)開催予定の第5回カラーガード・マーチングパーカッション全国大会(帝京大学八王子キャンパス)にも出場予定で、メンバーは目下練習に励んでいる。

Q.コロナ禍で困っていることは何ですか?
A.
・所属メンバーが減った
・練習場所が確保できない
・コロナ対策に費用が掛かる
・スケジュールが立てられない(練習予定、大会参加など)
・人前で演奏演技を披露する機会が減った、またはなくなった(大会を含む)
・練習回数や大会の減少による影響で演奏演技の技術が低下した
・メンバーのモチベーション維持

Q.コロナ禍で活動する意味をどのように考えていますか?
A.心を豊かにする、リフレッシュできる、生きていくために必要な活動。

池田:「九州を本拠地に活動する以上、現在の主要な大会に参加するためには遠征がつきものです。費用も高額ですし、コロナ禍ということで例年以上のリスクがあります。可能であれば西日本で……贅沢を言えば九州でマーチングの大きな大会が開催されてほしいなと願っています」

3月21日(月・祝)には演奏会を開催予定で、19年度・20年度のショーの一部も披露される予定だ。ドリスカSNSアカウントでは演奏会情報のほか、日々の活動の様子や他団体との交流などの様子も楽しめるので、ぜひチェックしてみてほしい。

池田:「ドリスカに集うメンバーは、マーチングをしてきた環境・経験・感性それぞれが全く異なります。そんなメンバーそれぞれが持つ個性、つまり“色”を褪せることなく生かし、あの美しい虹を作り上げたいと考えました。 一定の条件がそろったときにしか起こらない、奇跡のような虹をマーチングの中で織り成して生きたいと願い、テーマにしています。 私たちのperformanceを通じて、雨上がりの空に架かった“虹”を見たときのような、感動をみなさまにお伝えできればと思います」

「FUKUOKA DreamScouts  performance corps」

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