創部70周年記念 関東学院マーチングバンド 第65回定期演奏会レポ

2023年3月23日(木)、神奈川県民ホールにて「創部70周年記念 関東学院マーチングバンド 第65回定期演奏会」が有観客+オンライン配信で開催された。桜散らしの雨が降る平日の夜にも関わらず、会場には多くの観衆が客席を埋め尽くし、惜しみない声援を送った。

今回、関東学院マーチングバンド全面協力のもと当日リハ〜本番の密着取材を行った。本記事では大盛況だった当日の様子を写真満載でお届けしたい。

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※感染症対策を行った上で取材を行っています

 

本番直前リハーサル


前日から会場リハーサルを行っていたそうで、当日は流れなどを確認する最終段階に入っていた。今回の演奏会は二部構成だが、非常にボリュームがあり、特にフロントピットとカラーガードはフル回転の大活躍でステージを彩っていた。


関東学院マーチングバンドの定期演奏会は例年3月に開催されており、神奈川県民ホールや横須賀芸術劇場などのホールを会場としている。今年も神奈川県民ホール開催ということで、照明や背景のスクリーンを活かしたステージパフォーマンスに取り組んでいた。


一年間練習してきた大会用ショーを披露するなら体育館やアリーナでの開催も可能だが、なぜホール開催にこだわるのか? 顧問の上杉雄一(うえすぎ・ゆういち)先生は「生徒たちには演奏会を通じて普段できないような経験をしてもらい、将来に繋げていってほしいと考えています」と話していた。


また、今回はスペシャルプログラムとして阿佐美圭祐氏、加藤政広氏、大川勝己氏という「マーチング界3大アレンジャー」らによる委託作品も用意されていた。


マーチングの練習は反復練習がモノを言う分どうしてもレパートリーが絞られてしまうが、こういった機会は成長のチャンスやきっかけとなったことだろう。まして、1シーズン中に異なる3名のトップアレンジャーの曲を演奏できる機会などほぼあり得ない。


このプログラムに取り組む上でメンバーが乗り越えるべきハードルも高かっただろうと察するが、成長のきっかけや今後への課題などを見出だせれば、演奏会の意義も大きなものとなるだろう。


他にも、OB・OGメンバーや関東学院小学校ブラスバンド、スペシャルゲストプレーヤーの三宅浩嗣氏(神奈川県警察音楽隊トランペット奏者、MF Tribute Bandリーダー)との合同演奏などもあり、「一度の演奏会で幅広い世代の多くの人と音楽に触れる機会を得られている」ということが非常に印象的だった。

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