【マーチングバンド解体新書】北関東のマーチングを盛り上げる「SATSUKI DREAMERS Marchingband」

「知ってるようで知らないマーチングバンド、ドラムコーの現状」を団体関係者に直接インタビューし、正しい情報を広く詳しく発信する企画、【マーチングバンド解体新書】シリーズ。

今回は、北関東のマーチングを盛り上げる『SATSUKI DREAMERS Marchingband』を紹介したい。代表の藤平昌寿(ふじひら・まさとし)さんにお話を伺った。

マーチングバンド解体新書 過去記事はこちら

SATSUKI DREAMERS Marchingbandについて

団体正式名称:SATSUKI DREAMERS Marchingband(サツキドリーマーズマーチングバンド)
団体所在地:栃木県鹿沼市
創設年:2002年
団体の編成:ブラス、バッテリー、フロントピット、カラーガード
※現在ブラスは金管のみ(Tp,Mello,Bari,Tuba)だが、過去には木管(Picc,Cl,Sax)もあった
創設目的:鹿沼市の教育団体として創設(現在は一般団体として活動。詳細は後述)
活動理念:「進取」、「自律」

さつきドリーマーズは、鹿沼市内の小中学生を対象としたマーチングバンド・バトントワーリング団体として2002年10月に発足。
2007年から年齢制限(小中学生限定)を撤廃し、M協大会一般の部に出場。2014年に一般団体化し、「さつきドリーマーズマーチングバンド」と「さつきドリーマーズバトントワーリング」の2団体に分離。現在の活動形態となった。

他の団体にはない「さつきならでは」なエピソード

藤平:「栃木県内のマーチング普及活動の一環として『小中学生を対象としたマーチング体験講座』を実施しています。栃木は1980~90年代までマーチングの盛んな地域でしたが、2000年代に入り徐々に活動が衰退していってしまったという経緯があります。今募集しているマーチング体験講座は、栃木のプレーヤー人口を増やしマーチングを盛り上げることはもちろん、マーチングを通じて『社会の多様性』を経験してもらいたいと考えています。また、幾人かのメンバーやスタッフには私の仕事に帯同してもらい、学校の音楽の授業や部活の指導などを共に取り組むという試みも行っています。これには、北関東という地域が比較的保守的な地域だということも大きく影響しています」

関係者が答えます!活動状況Q&A

1.練習について

Q.全体練習の頻度はどれくらい?
A.週2回(土日両方、平日+土日どちらかなど)

藤平:「基本的に土曜日は半日程度の活動で、セクション練習や個人練習などが中心です。日曜日は終日全体練習を行っています」

Q.練習場所はどんな場所?
A.屋内

2.メンバーについて

Q.現在所属しているメンバーは何名いますか?
A.41~50名

Q.メンバーの平均年齢はどれくらい?
A.19~21歳

Q.所属メンバーの中で「一番多い」属性はどれですか?
A.社会人(フリーターを含む)

Q.所属メンバーの居住地について教えて下さい
A.団体所在地「内」の都道府県から通っている

藤平:「2021年度の大会メンバーは45名でした。現在は小学6年生の12歳から40代が所属しており、高校生が10名、大学・専門学校生が10名程度で、社会人が約半数という感じです。ほとんどが栃木県民ですが、群馬県・茨城県・東京都から通うメンバーもおります」

3.実際に加入するためには

Q.年齢制限はありますか?
A.小学生以上

藤平:「現在の最年少メンバーは小6ですが、ルール上、小学生であれば1年生でもOKです。年齢上限は設けておらず、20年近く活動を継続した息の長いメンバーもいました」

Q.加入に際しオーディションを行っていますか?
A.状況に応じて行なっている(パートや応募状況など)

Q.一年間でメンバーが団体に支払う費用は概算でどれくらい?
A.~10万円

さつきの団費は月額6,500円(2021年度現在)で、徴収額には主要大会の参加費・遠征費等が含まれている。楽器は無料貸与、ジャンパーは各自購入だが衣装は基本的に貸与(年度によっては別途制作することもある)。

Q.その他、活動に際し必要な条件はありますか?
A.年間を通して活動できること

藤平:「入隊時に『BAND BOOK』を配布していて、その中に細則が記載されています。また、条件というわけではないですが、『社会教育団体として、社会に出ても恥ずかしくない最低限のことを学ぶ』ということ、『さつきドリーマーズにしかできないショーを作る』という2点は重視しているところです」

コロナ禍での活動について聞いてみました

Q.2020年度の活動はどのように行いましたか?
A.練習を行い、大会にも参加した(オンライン参加や、任意のメンバーのみで行うアンサンブル等も含む)

Q.2020年度の大会参加状況について教えて下さい
A.M協大会は県・支部中止、全国のみビデオ参加

Q.2021年度の活動はどのように行いましたか?
A.練習を行い、大会にも参加予定(オンライン参加や、任意のメンバーのみで行うアンサンブル等も含む)

Q.2021年度の大会参加状況について教えて下さい
A.M協大会は県中止、関東・全国参加。ジャパンカップ参加

Q.コロナ禍で困っていることは何ですか?
A.
・所属メンバーが減った
・練習場所が確保できない
・スケジュールが立てられない(練習予定、大会参加など)
・人前で演奏演技を披露する機会が減った、またはなくなった(大会を含む)
・練習回数や大会の減少による影響で演奏演技の技術が低下した
・メンバーのモチベーション維持

Q.コロナ禍で活動する意味をどのように考えていますか?
A.マーチングの灯を絶やさない。こんな時期に参加してくれているメンバーのモチベーションを最後まで守る。

藤平:「2019年度末(2020年3月)のコンサート中止、2年連続の県大会中止、その他地域イベントなど演奏機会が激減しました。メンバーは10名ほど減り、活動休止期間も長く、練習場所も使用できなくなったりと苦難の連続で、モチベーション維持には非常に苦労しました。それでも、本来練習だった日曜の朝にはZOOMで『朝の会』をやってメンバー間の繋がりを意識したり、2020年度末(2021年3月)のコンサートも開催中止になる前にYouTubeでオンライン配信に挑戦したりと、やれることはやってきたつもりです」

かつては多くのバンドが積極的に活動していた栃木県。関東地区の中でも神奈川県に次ぐ勢いで吹奏楽・マーチングが盛んだったが、人口減少や教育方針など様々な要因でプレーヤーが減少してしまった。そんな中、さつきドリーマーズは全国大会出場や体験講座などを実施し、確実に存在をアピールしている。北関東のマーチングシーンを支え、熱く盛り上げる存在として、応援していきたい。

「SATSUKI DREAMERS Marchingband」

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