【マーチングバンド解体新書】マーチングをもっと身近なエンタメに! 老若男女が楽しめるショーを披露する「GENESIS」

「知ってるようで知らないマーチングバンド、ドラムコーの現状」を団体関係者に直接インタビューし、正しい情報を広く詳しく発信する【マーチングバンド解体新書】シリーズ。今回は埼玉県を拠点に活動する『GENESIS』を紹介したい。

今回は代表の岩﨑英雄(いわさき・ひでお)さんのほか、大会に向け練習に励む現役メンバーへインタビューを実施。GENESISとはどんなバンドなのか? ぜひご覧頂きたい。

※取材日は2021年10月上旬

マーチングバンド解体新書 過去記事はこちら

GENESISについて

団体正式名称:GENESIS(ジェネシス)
団体所在地:埼玉県川越市
創設年:1999年
団体の編成:ブラス、バッテリー、フロントピット、カラーガード
活動理念:『明るく・楽しく・カッコよく』をモットーに、50%の伝統+50%の革新をポリシーとして活動

岩﨑:「小学校のマーチングバンド部のかつての教え子たちが、高校のマーチングバンド部の仲間数名と共に『先生、マーチングバンドをやりたいです!』と相談しにきたことから発足へと動き出し、1999年6月に10名くらいで始動しました。初年度は、知人に頼まれた県内の高校の野球応援をやりました。この話はあまり知られていないのではないでしょうか? その後にM協埼玉県大会のセレモニーバンドとしてデビューしました。少人数ではありましたが、アメリカのWalt Disney Worldで活動していた『Future Corps』のようなパフォーマンスをやっていこう! という感じでしたね。そこから徐々に埼玉県内の高校マーチング経験者などのメンバーが入るようになり、コンテストバンドとして発展したという感じです」

他の団体にはない「GENESISならでは」なエピソード

GENESISの特徴と言えば、人気アニメソングやヒット曲などのポップスを多彩に盛り込んだプログラムではないだろうか。老若男女が楽しめて、時折笑いも起きるほどエンタメ色が濃いショーは人気を集めている。大会審査員のジャッジテープには、審査コメントの他に思わずこぼれ出た感想や笑い声が入っていることがあるそうだ。

岩﨑:「もちろんジャッジもやっていただいているんですが、審査員の方の『この曲懐かしいな~』という声や笑い声が入っていることがあるんです。審査員の方にウケているということは、お客さんももっとウケてくれているということだと思うので、ちょっとしたバロメーターとして捉えていますね」

また、GENESISはSNS発信を積極的に行っていることも特徴の一つだ。過去のショーが公開されており、団体の雰囲気なども知ることができるので、こちらも必見だ。

関係者が答えます!活動状況Q&A

1.練習について

Q.全体練習の頻度はどれくらい?
A.土日・祝日(土曜は月に1度はお休み)

Q.練習場所はどんな場所?
A.屋外

2.メンバーについて

※撮影時のみマスクを外していただきました

Q.現在所属しているメンバーは何名いますか?
A.81~90名

Q.メンバーの平均年齢はどれくらい?
A.19~22歳

Q.メンバーで一番多いのは…
A.大学・専門学校生

Q.所属メンバーの居住地は…
A.団体所在地「内」の都道府県から通っている

Q.新規加入者は例年何名くらいいますか?
A.20~30名

Q.退団者(シーズン途中を含む)は例年何名くらいいますか?
A.20~30名

3.実際に加入するためには

Q.年齢制限はありますか?
A.高校生以上

Q.加入に際しオーディションを行っていますか?
A.状況に応じて行なっている(パートや応募状況など)

岩﨑:「GENESISは経験者がかなり多いです。M協の全国大会に出場するようになってから、進学や就職で上京してきた経験者が入団するようになりました。平均継続年数は2~3年くらいで、大学・専門学生のうちに……という感じです。ブラスとカラーガードには初心者のメンバーもいますが、バッテリーは譜面のレベルの問題があるので経験者のみとさせていただいています」

Q.一年間でメンバーが団体に支払う費用は概算でどれくらい?
A.11~15万円

参考までに:
・入隊金 1万円
・活動費 6千円✕12ヶ月(年額7万2千円)
・衣装代 1万5千円/1シーズン(スラックス以外) ※5年以上継続メンバーは免除
別途、スラックスは各自で購入(1万5千円) ※但し自前のもので代用できれば購入は不要
・ジャケット 8千円
・Tシャツ(通称ジェネT) 1千5百円
・楽器・手具レンタル代 3千円/1シーズン
その他、衣装用のシューズや手袋等の消耗品、大会参加費、毎年制作してるショーTシャツ代等は各自で負担
※金額は活動状況によって変動する可能性があります

Q.その他、活動に際し必要な条件はありますか?
A.最低でも土日どちらかには参加すること。月々の団費振り込み期限を守ること。

コロナ禍での活動について聞いてみました

Q.2020年はどのような活動を行いましたか?
A.練習を行い、大会にも参加した(オンライン参加や、任意のメンバーのみで行うアンサンブル等も含む)

Q.2021年度の活動はどのように行う予定ですか?
A.練習を行い、大会にも参加予定(オンライン参加や、任意のメンバーのみで行うアンサンブル等も含む)

Q.2020年度の大会参加状況について教えて下さい
A.実施された大会は可能な限り参加した

Q.2021年度の大会参加予定について教えて下さい
A.可能な限り参加予定

Q.コロナ禍で困っていることは何ですか?
A.

・所属メンバーが減った
・練習場所が確保できない
・コロナ対策に費用が掛かる
・スケジュールが立てられない(練習予定、大会参加など)
・人前で演奏演技を披露する機会が減った、またはなくなった(大会を含む)
・練習回数や大会の減少による影響で演奏演技の技術が低下した
・メンバーのモチベーション維持

岩﨑:「GENESISはライブに力を入れているのですが、2021年3月開催予定のライブはコロナ禍の影響で中止になってしまったんです。観客数を減らしてでも開催したかったのですが、自治体から会場貸し出しNGが出てしまって……。ライブを最後に辞めるつもりだったメンバーが思い留まって継続したり、ライブを観て入隊する人がいたりするのですが、中止になったことにより、かなりの痛手となりました。昨年度の全国大会もビデオ審査になってしまい、メンバーのモチベーションも低下してしまいました。ですが、今年は関係者のご尽力により埼玉県大会を開催していただき、久しぶりに観客の前で演奏演技を披露し、たくさんの拍手をいただきました。また、関東大会はオンラインでの配信とはなりましたが会場に観客がいなくても、観てくれている人がいらっしゃると言うことがメンバーのモチベーションにもつながっています。この先は、大会やイベントがある限り、できる限り出場していきたいと思います。」

GENESISの現役メンバーに直接聞いてみました

11月中旬に開催されるM協・関東大会に向け、練習に励む現役メンバーから話を伺った。

※撮影時のみマスクを外していただきました

和田歩美(わだ・あゆみ)さん
所属パート:トランペット
在籍年数:7年目
マーチングはいつから?:中学校1年生
好きなGENESISのショー:2018年 “WHO”

25歳で社会人の和田さんは、土日の練習がモチベーションで平日の仕事を頑張れると言う。

和田:「GENESISはメンバーがあったかくて、家族や友達のような存在なんです。おかげで長いこと続けられてます。今年のショーもたくさんの曲を盛り込んでいるので、いろいろなフレーズを楽しんでもらいたいなと思います」

※撮影時のみマスクを外していただきました

大崎遥菜(おおさき・はるな)さん
所属パート:フロントピット
在籍年数:4年目
マーチングはいつから?:中学校1年生
好きなGENESISのショー:2018年 “WHO”

23歳で社会人の大崎さんは、地元の高知県でマーチングを始め、上京を機にGENESISに入隊した。

大崎:「他の団体ではまずやらないような曲を取り入れたショーに惹かれてGENESISを選びました。いつかコロナ禍が開けたら、いろんな大会やイベントにたくさん参加して、お客さんの前で心置きなく演奏したいですね」

※撮影時のみマスクを外していただきました

千葉優大(ちば・ゆうた)さん
所属パート:バッテリーパーカッション(スネアドラム)
在籍年数:3年目
マーチングはいつから?:中学校1年生
好きなGENESISのショー:2012年 “Kung-Fu”

23歳で社会人の千葉さんは、学生時代は神奈川県内の一般団体に参加していたが、友人の誘いもあり、就職のタイミングで地元にある埼玉県内のGENESISに入隊した。

千葉:「中学生の頃に見た”Kung-Fu”というショーが印象的だったんです。残念ながらその年は全国大会に出ていないのですが、すごく好きなショーで。それもきっかけでGENESISに入りました。もうすぐ関東大会ですが、変に気張らず練習の成果を発揮できればと思います」

伊達陸斗(だて・りくと)さん
所属パート:ドラムメジャー(昨年まではフロントピット)
在籍年数:3年目
マーチングはいつから?:中学校1年生
好きなGENESISのショー:2019年 “Hello World”

22歳で大学4年生の伊達さんは、進学のために大分県から上京し、GENESISに入隊した。

伊達:「過去のショープログラムが面白かったことと、体験入隊をさせてもらったときに母校の雰囲気に似たアットホームさを感じたことがGENESISを選んだきっかけです。今年はコロナ禍の中でもプレーしたくて集まったメンバーの中から、ドラムメジャーを任せていただいているので、今までと違った輝きを見せたいなと思っています!」

今年のGENESISは『New Year’s Eve』というショータイトルにあるように、年末をテーマとしたプログラムになっている。年末に放送される国民的テレビ番組などの要素が盛り込まれており、老若男女誰もが楽しめる「お約束」要素もバッチリだ。それぞれの持つ年の瀬のイメージを胸に、目の前で繰り広げられるGENESISらしさ満載のパフォーマンスを堪能できる。関東大会はオンライン配信予定となっているので、開催時はぜひチェックしてみてほしい。

「GENESIS」

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