【大会レポート】2020JapanCup

去る2020年12月17日(木)から20日(日)の四日間、武蔵野の森総合スポーツプラザにて『2020JapanCup』が開催された。マーチングナビでは大会期間中の18日(金)・19日(土)・20日(日)の三日間マーチングバンド部門とカラーガード部門の取材を行い、出場前団体を総チェックした。今回は大会の様子をレポートする。

どんな大会だった?マーチングナビ独自目線での大会振り返り

新型コロナウイルス感染症拡大が報じられる中での開催となったが、今回は小・中・高・一般(シニアマーチングバンド部門、ドラムコー部門)の5部門に34団体、カラーガード部門は4団体が出場した。

マーチングやバトンの大会といえば、入場時の声援やショーの決め所での掛け声がある種の”名物”だが、今回は感染リスクを考慮して全面禁止に。その分、客席からは入場時に大きな手拍子や、ソリストに対する「いつもより大きめに聞こえる」拍手など、新しい観戦スタイルが生まれていた。

出場各団体は例年に比べ練習時間が少なく、非常に厳しい条件下での出場となったはずだが、不利な状況を感じさせないパフォーマンスレベルの高さに驚かされた。演出面ではプロップを用いた団体が多く、高校の部ではフロアにシートを使った団体が増えていることが印象的だった。

ショーの構成では全体的に「暗」から「明」に転じるものが多く見受けられ、選曲も「希望」や「星」などをテーマにしたものが多数あることから、未来に望みをつなぎたいという願いのようなものを感じられた。「想い」を演奏演技に乗せて表現できるのは、マーチングだからこそできる醍醐味ではないだろうか。

【大会結果】

各部門の1位団体は以下の通り。(※団体名、部門名、ショータイトルの表記は大会パンフレットに準拠)

高等学校団体マーチングバンド部門、シニアドラムコー部門【2冠】

1位:神奈川県立湘南台高等学校吹奏楽部 White Shooting Stars ショータイトル『BLOOM』

 

シニアマーチングバンド部門

1位:YOKOHAMA ROBINS ショータイトル『Frame ~心の旅路~』

 

ジュニアマーチングバンド小学生部門

1位:横浜市立平安小学校マーチングバンド ショータイトル『Liberation ~呪縛からの開放~』

 

ジュニアマーチングバンド中学生部門

1位:綾北”Mercury winds” ショータイトル『Egypt ~power of HERO~』

 

ジュニア・シニア共通カラーガード部門

1位:Via Color Guard ショータイトル『Flow』

順位だけじゃない! こんな団体もすごかった

大会では各団体が素晴らしい演奏演技を披露してくれた。ここでは、マーチングバンド部門の印象に残った団体を紹介したい。

高等学校団体マーチングバンド部門からは、関東学院マーチングバンドの『KOOL!! ~step go on~』。大編成ならではの迫力、各セクションによる見せ所の多い演出など、これぞマーチング! といったショーだった。

 

シニアマーチングバンド部門のGraceful Spirit(千葉敬愛高等学校)による『Revue2020 ~Winte’s tale』は、多種多少なウインターソングを用い、季節感とマッチしていた。エンディングでは自然と手拍子が巻き起こり、会場を大いに盛り上げていた。

 

シニアドラムコー部門では、GENESISの『XXI ~Reading Destiny~』が印象的だった。ポップス曲を用いたキャッチーなメロディや、美麗なタロットカードを用いた演出はエンターテインメント性に富んでいた。

 

ジュニアマーチングバンド小学生部門では、人数の少なさを感じさせなかった横浜市立三保小学校”ハミングバード”の『Miho Ghost』。テーマに合わせたドリルや演出が効果的だった。

 

ジュニアマーチングバンド中学生部門は、安定感のあるパフォーマンスの横浜市立潮田中学校 YOKOHAMA Pacific Windsによる『Song of delight』。演奏ももちろんだが、マーチング特有の動作全般に高い基礎力が感じられた。

 

今回のJapanCupは三つの貴重な意味を持つものとなった。まず一つは、「衣装を着て人前で演奏演技を披露できる機会」ということ。二つ目は、「他団体のショーを生で見るチャンス」ということ。三つ目は、「ジャッジによる審査を受けられる」ということだ。いずれも例年であれば当たり前のことだったが、今回はこれらがいかに多くの努力と協力の上に成り立っていたのかを再認識させられた。願わくば2021年度は通常通りの開催が出来ることを切に願っている。

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