
©2025 Marching Next Media. All Rights Reserved.
台湾の名門男子校・建国高校マーチングバンド部の実話を基にした映画『進行曲 マーチングボーイズ』が、2026年10月23日(金)から公開される。
ブラスバンドやオーケストラ、マーチングバンドを扱った映像作品で、あからさまな吹き替え演奏に興ざめした経験はないだろうか。本作は、そんな人にこそおすすめしたい。モデルとなった建国高校OBら約80名が撮影に参加し、生徒役のキャストは半年から1年半の猛特訓を経て、楽器隊・カラーガードともに吹き替えなしでショーに挑んでいる。ストーリーはもちろん、役者たちの体当たりのパフォーマンスも見どころだ。

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1990年代、戒厳令解除から数年後の台北。台湾屈指の進学校・建国高校に通うジャン・ハオ(ムー・セン/牧森)は、一人息子に医学部進学を望む父の期待を一身に背負っていた。そんな彼が心を奪われたのが、マーチングバンド部の活動だった。父には内緒で入部したハオは、自由気ままな天才肌の問題児リウ・ジーチュワン(リウ・ユーレン/劉育仁)や、責任感の強い優等生の部長タイチェン(ユー・ジェエン/余杰恩)らと出会う。

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引っ込み思案で自己主張をすることもなかったハオは、性格も価値観もばらばらな仲間たちと練習に明け暮れる日々の中で、自分自身を見出していく。マーチングバンド部も、練習や大会を経て次第に良い方向へと向かっていった。ところが、ある事件をきっかけに、部は廃部の危機に直面する。
教師や親ら大人たちとの衝突や、仲間同士のぶつかり合いを経て、少年たちは大一番へと挑む――部の存続と誇りをかけて立ち上がる、青春部活映画だ。
印象的だったのは、マーチング経験者も納得の臨場感あるカメラワークだ。本番直前にフロアへ出て待機ラインに並び、一つ前の出場団体の演技を横から眺める場面では、現役の方はもちろん、経験者も当時の緊張感がよみがえってくるのではないだろうか。
また、部員たちがDCI(Drum Corps International)のビデオテープを鑑賞して盛り上がるシーンもあり、自身の青春時代と重ね合わせて楽しめる世代もいるだろう。DVDやブルーレイではなく、VHSテープを小さなブラウン管テレビの前に集まって観るというところが小憎らしい。
本編だけでなく、エンドロールも必見だ。現在プレーヤーとして活動している人にはおなじみの「アレ」が登場する。それが何かは見てのお楽しみだ。最後の最後までマーチングファンのツボをくすぐる作品である。

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監督を務めたのは、多くの映画やTVシリーズを手掛け、台湾映画界のヒットメイカーとして知られるジャン・ルイジー(姜瑞智)。ジャン・ハオ役のムー・セン(牧森)は、初主演となる本作で第62回金馬奨の新人俳優賞にノミネートされた。1990年代初頭の台湾のノスタルジックな雰囲気と、若い役者たちのみずみずしさにぜひ注目してほしい。
タイトル:進行曲 マーチングボーイズ(原題:進行曲 Marching Boys)
公開日:2026年10月23日(金)より全国順次公開
監督:ジャン・ルイジー(姜瑞智)
脚本:ケリー・チェン(陳慧如)、ホアン・ジーカイ(黃致凱)
プロデューサー:ケリー・チェン(陳慧如)、ウルフ・チェン(陳鴻元)
出演:ムー・セン(牧森)、リウ・ユーレン(劉育仁)、ユー・ジェエン(余杰恩)、リー・リーレン(李李仁)、マー・ジーシアン(馬志翔)、ホアン・ディーヤン(黃迪揚)
字幕翻訳:手塚雅美
上映時間:117分
レイティング:PG12
配給:メイジャー/共同配給:アクセスエー
後援:台北駐日経済文化代表処 文化センター