小学生の部:どの団体も練習の成果を発揮できていたように見えたが、神奈川県枠は総じて基礎的な技術が高いように感じた。低学年が参加している横浜市立小坪小学校金管バンド BLUE ROBINS(小編成)や横浜市立太尾小学校マーチングバンド(大編成)は、小さな体でもベルをしっかりフロントに構え、メンバー一人ひとりに「マーチングとしての基本」の部分が身についている印象を受けた。
横浜市立小坪小学校金管バンド BLUE ROBINS
横浜市立太尾小学校マーチングバンド
部門別最優秀団体の横浜市立平安小学校マーチングバンド(小編成)と横浜市立下野庭小学校マーチングバンド(大編成)の実力の高さは衝撃的だった。ファーストプッシュからエンディングまで凄まじい集中力とショーマンシップを保っており、彼らがまだ小学生であるということを忘れて魅入ってしまうほど。両団体は実力・実績ともに知られているが、ここまでのクオリティの高いパフォーマンスができるとは恐れ入った。
横浜市立平安小学校マーチングバンド
横浜市立下野庭小学校マーチングバンド
中学生の部:大会最小編成のブラス5名で金賞・全国大会推薦を手にしたさいたま市立川通中学校吹奏楽部(小編成)の頑張りに拍手を送りたい。人数や編成を言い訳にせず、きっちりとやることをやれば評価を得られるということを証明してくれた。
さいたま市立川通中学校吹奏楽部
部門別最優秀賞の春日部市立春日部中学校吹奏楽部チャレンジャーズ(小編成)は言わずもがなの素晴らしさ。雄大な草原が広がるようなサウンドなど、表現力の高さは圧巻だった。綾北“Mercury winds”(大編成)は一大スペクタクルをフロアに展開し、圧倒的な世界観を見せつけた。小学生の部同様、やはり基礎力の高い団体のパフォーマンスには安定感があり、見る側からすると「応援する」というより「楽しませてくれる」という感覚だ。4月に始まった新学期から関東大会まで7ヶ月もない中で、そこまでのレベルに持ってこられる実力に感服した。
春日部市立春日部中学校吹奏楽部チャレンジャーズ
綾北“Mercury winds”
出場団体の皆様、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。