【マーチングバンド解体新書】茨城県立大洗高校マーチングバンド部「BLUE-HAWKS」を徹底取材!読者の質問に顧問・コーチ・部員が答えます

「知ってるようで知らないマーチングバンド、ドラムコーの現状」を団体関係者に直接インタビューし、正しい情報を広く詳しく発信する【マーチングバンド解体新書】シリーズ。

今回紹介するのは、日本のマーチングシーンを語るうえで欠かせない存在、『茨城県立大洗高等学校マーチングバンド「BLUE-HAWKS」』だ。顧問の有國浄光(ありくに・きよみつ)先生、下悠太(しも・ゆうた)先生をはじめ、スタッフやOBOG、現役部員の皆さんのご協力を得て練習の様子を取材し、事前に募集した読者からの質問にも多数お答えいただいた。国内外のマーチングファンはもちろん、「大洗高校でマーチングをやってみたい」という小・中学生プレーヤーやその保護者の方にも、ぜひお読みいただきたい。

※取材日は2026年9月下旬

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茨城県立大洗高等学校マーチングバンド「BLUE-HAWKS」について

団体正式名称:茨城県立大洗高等学校マーチングバンド「BLUE-HAWKS」(イバラキケンリツオオアライコウトウガッコウ「ブルーホークス」)
団体所在地:茨城県大洗町
創設年:学校創立2年目の1975(昭和50)年に吹奏楽部として発足。1983(昭和58)年に開校10周年記念事業としてマーチングバンドを結成し、1990(平成2)年にマーチングバンド部へと名称を変更。
団体の編成:ブラス、パーカッション、カラーガード
2026年度の編成詳細は以下のとおり
金管:Tp,Mello,Tb,Baritone,Euph,Tuba
木管:Sax(Sop,Alto,Tenor,Bari)
打楽器:SD,TD,BD,F.Pit
その他:DM

活動理念:走ること・我慢すること・夢を持ち続けること

茨城県立大洗高等学校は1974(昭和49)年に創立した全日制の公立高校で、1993(平成5)年からは普通科に音楽コースを設置。2008(平成20)年より県外募集を開始し、日本全国からマーチングバンド部の活動を志す中学生の進学が叶うようになった。取材時点で、全校生徒139名中マーチングバンド部員が70名となっている。遠方から進学する生徒のため、公立高校ながら寮完備(大洗町から提供、男女別)、冷暖房完備の音楽棟や屋内外にマーチング専用練習場があり、練習環境は抜群だ。

マーチングバンド部は全国大会(日本マーチングバンド協会主催)の常連校で、グランプリや部門別最優秀賞など数々の優れた成績を収めているだけでなく、「地域に愛されるマーチングバンド」を目標に掲げ、年間80回前後の演奏活動を展開。東日本大震災の被災地での復興支援演奏「こころのボランティア」をはじめ、海外遠征などにも取り組む。

【超拡大版】関係者が答えます!活動状況Q&A

1.練習について

Q.全体練習の頻度はどれくらい?
A.基本的に毎日(定期的にOFFを設けています)

下:平日は朝1時間+放課後3時間、土日は終日練習です。朝はラジオ体操に始まり、ランニングを行ってパレード練習をしてから授業に向かいます。基礎体力も養われますし、走っている様子で生徒の心理状態や人間模様も見えてきます。学校は小高い丘の上にあるため住宅と密接していませんし、朝から練習しても騒音苦情が入ることはなく、むしろ「今朝は静かだったけど、どうしたの」と心配されるほどです。

Q.練習場所はどんな場所?
A.屋内+屋外

屋外には常時使用可能な天然芝グラウンドと夜間照明付きの専用コートがあり、 専用のクラブハウスも併設されている。屋内は体育館に音楽棟と、全天候対応の練習環境が整っている。有國先生曰く「おそらく、練習環境と練習量は全国で一番恵まれているのではないか」とのこと。

青鷹男子寮・女子寮 DORMITORY GUIDE 2027より

2.メンバーについて

Q.所属メンバーの居住地について
A.団体所在地「外」の都道府県から入寮しているメンバーが多い

Q.現在所属しているメンバーは何名いますか?
A.70名(男子13名・女子57名)※2026年度

2026年度の寮生は48名(女子寮39名:県外生35名・県内生4名/男子寮9名:県外生9名)で、部員70名の約7割にあたる。 寮では、県外(長野県、千葉県、神奈川県、埼玉県、東京都、富山県、福島県、岐阜県、秋田県、静岡県、愛知県、沖縄県)と県内の遠方出身の生徒が生活を共にしている。

青鷹男子寮・女子寮 DORMITORY GUIDE 2027より

3.実際に加入するためには

Q.加入に際してオーディションを行っていますか?
A.入る者拒まず、誰でも入部できます(未経験も可)

毎年、吹奏楽経験はあるがマーチングは未経験という生徒(管打楽器からカラーガードへのコンバートなど、担当パートの初心者を含む)が約2割、吹奏楽もマーチングも初めてという完全初心者も1割ほど入部しているという。

青鷹男子寮・女子寮 DORMITORY GUIDE 2027より

Q.一年間でメンバーが団体に支払う費用は概算でどれくらい?
A.21~25万円

部費は年額6万円(月5千円)で、衣装のインナー、手袋、靴、Tシャツ、ジャージなどの消耗品については個人での購入が必要だが、楽器・衣装・手具はすべて無償貸与(個人購入や持ち込みも可)。また、楽器の修理費用も部で負担するとのこと。寮費を含めその他の費用に関しては画像内の表を参照してほしい。

Q.その他、活動参加に際し必要な条件があれば教えて下さい
A.特にないが、①全員揃うこと②出来るまで練習すること を日頃から大切にしている

日頃の活動や今後について聞いてみました

Q.普段、どのような本番に参加していますか?
A.
・日本マーチングバンド協会(M協)主催大会
・全国高等学校総合文化祭(高文祭)
・地域イベント(地元のお祭りなど)
・企業イベント
・スポーツイベント(プロチーム主催ゲームのゲスト演奏など)
・演奏会などの自主公演

2025年度の活動報告及び予定一覧(第51回定期演奏会パンフレットより引用)によると、大会を含め計83回の本番出演や合同練習を行っている。

Q.将来的に挑戦したい(または現在企画している)ものがあれば教えてください
A.
・海外で行われる音楽祭や芸術祭などの出演、プロスポーツチームとのコラボ

今回は通常の質問に加え、読者の皆さまから寄せられた質問にもお答えいただきました。次ページにQ&Aを掲載しています。なお、内容の重複等の都合から、一部質問文は編集して掲載しています。

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