2024年2月24日(土)、25日(日)、神奈川県民ホールで『第22回マーチングステージ全国大会 2024』が開催された。これまでフェスティバル部門のみでの開催だったが、今大会からコンテスト部門も併せて行われ、小学生から一般の部まで個性豊かなパフォーマンスを披露した。
マーチングナビ編集部は、大会主催である一般社団法人日本マーチングバンド協会の許諾のもと、大会を二日間にわたり取材。また、大会開催にあたり竹村憲夫理事長へのインタビューも行った。本記事では、アリーナで開催される大会との趣旨の違いや、審査のポイントなども含め、大会1日目に出演した26団体の様子を写真にてお伝えしたい。
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マーチングバンドの大会と言えば、30平方メートルのフロアでの演奏演技を連想する人も多いだろう。マーチングステージ全国大会は、その名の通りホールのステージで演奏演技を行い、フロアサイズだけでなく人数編成や電子楽器が使用できたりと様々な点が異なる。2023(令和5)年12月に開催された『第51回マーチングバンド全国大会』の実施規定との違いは以下のようなものがあった(違いのある主な項目の一部抜粋)。
参照:第51回マーチングバンド全国大会 実施要項/第22回マーチングステージ全国大会2024 実施要項
また、マーチングステージ大会については、竹村理事長からはこのような回答を頂いた。
◆アリーナ(体育館)ではなくホールで開催するのはなぜか
竹村:少人数でも効果的な表現が可能なステージ(舞台)を会場にし、特に小編成の団体にも全国大会に参加できる機会を提供することによって活動意欲をもたらし、活動の更なる活性化を図れる大会とするため。
◆今後の大会の展望について
竹村:より多角的に大会に参加できるよう、コンテストとフェスティバルを併設して開催する。コンテスト部門では、ステージにおいて表現できるより高度なマーチングパフォーマンスを目指す。フェスティバル部門は、ステージにおいて表現できるマーチングパフォーマンスの快活さや、表現の多様性を追求する大会とする。
◆審査について、マーチングバンド全国大会と異なる点はあるか
竹村:コンテスト部門の審査内容においては「全体的演奏・演技の調和」のみ。ステージ特性を意識した演奏・演技となっているが、音楽効果と視覚効果の結びつきをふまえて全体的に判断する。
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演技フロアーの規定がフットサルコート1面未満(※)の大きさで、練習スペースを比較的確保しやすいことや、大型打楽器の無償貸出があり運搬費軽減にもなることなども注目ポイントだ。アリーナサイズの大会では持ち味を発揮しきれなかった小編成団体はもちろん、マーチング活動歴が浅い団体や、これからマーチングを本格的に活動しようとしている団体にとって参加意義が高く、活動指標として設定するのにも適当ではないだろうか。
※フットサルのピッチサイズは一般的に縦25m✕横42mとされる(参照:公益財団法人日本サッカー協会)
フェスティバル部門 小学生の部/中学生の部
フェスティバル部門 高等学校・一般 前半/後半
コンテスト部門 一般の部
大会1日目振り返り