写真で振り返る「第50回マーチングバンド全国大会」大会二日目(一般・高等学校の部)

大会二日目を振り返って

一般の部:小編成は早朝集合の午前中開始と大変な状況にも関わらず、各団体が個性あふれる素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。どの団体からもメンバー同士の強い絆を感じられ、大編成にはない工夫や努力は非常に見応えがあった。

DYE MARCHING BAND

今回は4団体と限られた枠数だったが、日本全国の小編成団体のパフォーマンスをもっと見たいと思った。小編成団体が元気でいることで日本の一般バンドが活気づくだろう。

SATSUKI DREAMERS Marchingband

小編成で編成別最優秀賞に輝いたSATSUKI DREAMERS Marchingbandは、お立ち台的なプロップなどを使わず、構成とコンテで見せる正攻法で挑んで結果に結びついた。この「戦い方」は小編成の学校団体にも参考になるのではないだろうか。

創価ルネサンスバンガード

大編成はどの団体もレベルが高かったが、全セクションでのレベルの高さを見せつけた創価ルネサンスバンガードが通算17度目のグランプリ・内閣総理大臣賞を受賞。高く広がるアリーナ内の空気が大きくうねるような力強いサウンド、いつシャッターを切っても回転角度まで揃ったフラッグ、ドリルシートが見えてくるようなライン、いずれも練習の精度の高さを感じられた。


Anba in ’Blue Birds!’

「結婚式」がテーマのAnba in ’Blue Birds!’や「干支」がテーマのGENESISは「自分たちしか作り出せないショー」を披露しインパクトを与えた。個性派のショーはしっかりとした基礎や実力があってこそ成立するので、ここでも一般団体のレベルの高さを感じられた。

GENESIS

高等学校の部:小編成で編成別最優秀賞の専修大学玉名高等学校 VENTURESは、カラフルなプロップとポップな衣装に加え、練度の高い演奏技術でフロアを自分たちの色に染め上げた。ファッションという夢のある楽しいテーマは、将来のある高校生にとって素晴らしい選択に感じた。

専修大学玉名高等学校 VENTURES

中編成の編成別最優秀賞を受賞した沖縄県立西原高等学校マーチングバンドは、横一列や三角形などシンプルだからこそ難しいラインをドリルをハイスピードに展開。地を這うような鋭いジャズラン、乱れぬサウンド、艷やかでアダルティなサックスソロ、ノードロップのカラーガードと「これぞ西原」なショーだった。


沖縄県立西原高等学校マーチングバンド

大編成でグランプリ・文部科学大臣賞を受賞した神奈川県立湘南台高等学校吹奏楽部 White Shooting Starsは、誰もが知るビートルズの名曲をテーマにショーを展開。演奏技術の高さは言わずもがな、注目したいのは衣装だ。正中線や前後で衣装のカラーが変わっており、体の向きや角度がきれいに揃わないと悪目立ちして逆効果になるため、ラインやボディワークをしっかり揃えなくてはならない。
今季は神奈川県大会からこの衣装だったが、全国大会では関東大会からクリーニングが進んでより一層見栄えするようになっていた。


神奈川県立湘南台高等学校吹奏楽部 White Shooting Stars

中にはスティックを落とすなどのアクシデントがあった団体もあったが、いずれもスマートに対応しており、リカバリーの上手さやチームワークの良さには感心させられた。

出場団体の皆様、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。

>大会一日目:小学生・中学生の部の大会レポートはこちら

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