写真で振り返る「第52回マーチングバンド全国大会」大会二日目(一般の部・高等学校の部)

大会二日目を振り返って

一般の部:今大会ではすべての編成においてそれぞれの団体が持つ唯一無二の個性を最大限活かしたショーを披露できていたのではないかと思う。今後団体の歩みを振り返ったときに、今年度のショーはその団体にとっての代表作として語られるものも多いのではないだろうか。特にジャパニーズ・ホラーの世界を表現したTokyo Phoenix Drum&Bugle Corps(東京都)と、大阪環状線の駅メロから始まりコテコテの大阪色満載のショーを披露したNARAGAKU Marching Band(奈良県)は演奏演技直後から大会後数日経っても話題になっていた。

Tokyo Phoenix Drum&Bugle Corps(東京都)

NARAGAKU Marching Band(奈良県)

部門別最優秀賞は、小編成はKANUMA SATSUKI DREAMERS Marchingband(栃木県)、中編成はGENESIS(埼玉県)、大編成は創価ルネサンスバンガード(東京都)が受賞。関東大会よりも更にブラッシュアップされ、約一ヶ月の間に細かな箇所まできっちり詰めてきたことが伝わる丁寧な仕上がりは見事だった。出場団体数は前回大会から1団体増えたのみ(18→19団体)だが、今大会から中編成の部が設置されたことで、来年以降は編成割合の変化が期待できるのではないだろうか。

KANUMA SATSUKI DREAMERS Marchingband(栃木県)

GENESIS(埼玉県)

創価ルネサンスバンガード(東京都)

高等学校の部:大会二日間で最も多くの観客が詰めかけ、チケットは完売に。フロア入場時の声援やショー中の掛け声などもたくさん飛び交い、歓声もショーの一つのような盛り上がりを見せていた。また、声援に呼応するがごとくどの団体も全身全霊でパフォーマンスを披露しており、ショーが終わったあとに生徒たちの高揚した表情が多く見られたことが非常に印象的だった。出場団体数は前回大会とほぼ同じ(28→27+特別演奏演技1団体)だが、中編成のボリュームが年々増しており、今後も激戦となることが予想される。

専修大学熊本玉名高等学校 VENTURES(熊本県)

部門別最優秀賞は、小編成は京華学園マーチングバンド Sophisticated Blue(東京都)、中編成は茨城県立大洗高等学校マーチングバンド「BLUE-HAWKS」(茨城県)、大編成は埼玉栄中学・高等学校マーチングバンド(埼玉県)が受賞。部門別最優秀賞が設けられている三部門(中学生の部、高等学校の部、一般の部)すべてにおいて関東支部が上位を独占するという結果になった。一般の部同様、関東大会からブラッシュアップされただけでなく一部を改変したりと、より一層の高みを目指して仕上げてきたことが伝わった。また、マーチングコンテスト(吹奏楽連盟主催)参加団体の躍進も多く見られた大会だった。

京華学園マーチングバンド Sophisticated Blue(東京都)

茨城県立大洗高等学校マーチングバンド「BLUE-HAWKS」(茨城県)

埼玉栄中学・高等学校マーチングバンド(埼玉県)

また、特別演奏演技の神奈川県立湘南台高等学校吹奏楽部 White Shooting Stars(神奈川県)はポップで親しみやすい中にも技巧を凝らしたパフォーマンスを披露。湘南にある学校がサザンオールスターズを演奏するという「ご当地ショー」に観客も大いに湧き立ち、大会二日間を締めた。

神奈川県立湘南台高等学校吹奏楽部 White Shooting Stars(神奈川県)

出場団体の皆様、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。

>大会二日目:小学生の部・中学生の部の大会レポートはこちら

 

一般の部 小編成中編成大編成

高等学校の部 小編成中編成大編成、特別演奏演技

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