これぞ青春の1ページ!「とうきょう総文2022」マーチングバンド部門をプレイバック

2022年7月31日(日)から8月4日(木)の5日間にわたり開催された「とうきょう総文2022」。マーチングナビ編集部はマーチングバンド・バトントワリング部門が出演する7月31日(日)のパレードと、8月2日(火)の部門大会の取材を行った。

 

「とうきょう総文2022」とは

正式名称は『第46回全国高等学校総合文化祭』、インターハイ(全国高等学校総合体育大会)の文化部版と言える。毎年夏に開催され、会場となる都道府県は毎年異なる。
今年は東京都が開催地区となり、都内各地の会場にて19の規定部門と4つの協賛部門(※)を実施。マーチングバンド・バトントワリング部門が出演するパレードは丸の内仲通り(東京都千代田区有楽町一丁目付近)、部門大会は武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で開催され、全国の都道府県の代表校が演奏演技を披露した。

※詳細は以下のとおり
規定部門:演劇、合唱、吹奏楽、器楽・管弦楽、日本音楽、吟詠剣詩舞、郷土芸能、マーチングバンド・バトントワリング、美術・工芸、書道、写真、放送、囲碁、将棋、弁論、小倉百人一首かるた、新聞、文芸、自然科学
協賛部門:軽音楽、茶道、特別支援学校、ボランティア

 

大都会のど真ん中で行われたパレード

とうきょう総文初日の7月31日(日)、東京国際フォーラムで開催された総合開会式のあとにパレードが行われた。丸の内仲通りの約800メートルの距離を約1,500人が行進し、総合開会式にご出席された秋篠宮ご夫妻と長男悠仁さまもパレードを見学された。

参加各校は地域性や個性を惜しむことなく披露し、沿道を大いに沸かせた。掛川東高校が童謡『ふじの山』、広島翔洋高校が『それ行けカープ』、岡山南高校がねじり鉢巻き姿で『もんげー岡山!』を演奏するなどご当地をアピールする場面も。

一方で、士官帽をキリッと被りクラシカルなスタイルで魅せた別府翔青高校、弾ける笑顔で華麗なステップを披露した京都橘高校など、様々なスタイルのパフォーマンスで観客を楽しませた。また、今回のパレードの先頭と大トリを開催地校のかえつ有明中・高等学校がダブルヘッダーで務める活躍で、グッドパレード賞を受賞した。

グッドパレード賞受賞校一覧はこちら

今回パレードに出場したマーチングバンド全団体のダイジェスト動画はこちら

 

同世代の演奏演技が刺激になる部門大会

8月2日(火)に実施された部門大会では、19団体がマーチングバンドとして参加した。講評者特別賞や実行委員会特別賞などもあるが、優劣を競うのは無粋と言えるくらい終始和やかに進むので、生徒たちは緊張や暑さも含め状況を楽しんでいるように見えた。

ここでも各校の個性溢れるショーのオンパレードだった。マーチングフェスティバル(通称パレコン)の規定演技を取り入れた学校もあれば、30メートル四方をフルに活用するパフォーミングアーツスタイルの学校もあり、自由度たっぷりに「自分たちらしさ」を披露してくれた。部門大会のみ参加の宮崎学園高校はショーの後半でアメリカンな衣装のボーカルが登場し、ダンスで観客席と一体になり会場を盛り上げた。神戸弘陵学園高校は少人数ながら編成に工夫を凝らしたパフォーマンスを披露する一方で、湘南台高校は高い基礎力とテクニックで迫力あるショーを展開していた。

マーチングバンド・バトントワリング部門 表彰校一覧

今回部門大会に出場したマーチングバンド全団体のダイジェスト動画はこちら

 

「人前で演奏できる喜び」を高校生活の思い出に

高校総文は全国の同世代のプレーヤーが一堂に会し、様々なスタイルのショーを披露し合う貴重で有意義な機会だ。緊張や暑さなどもあったはずだが、パレード・部門大会ともに生徒たちの楽しそうな様子が印象的だった。審査結果を主軸としないこのような大会・イベントの機会が少しでも増えたら、子どもたちがもっとマーチングを好きになれるのではと考えさせられた。なお、高校総文の2023年の開催地は鹿児島県に決定している。次の夏も高校生たちの笑顔が溢れる楽しい大会となることを願う。

次のページではパレード出場全校と部門大会出場全校の写真を掲載! ぜひご覧ください!

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