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1970年、スイス・ヴァレー州の小さな村で地元ブラスバンドの指揮者を務めるアロイスは、村の音楽祭のオーディション通過を目指していた。しかし、アロイスの指導力を疑問視する楽団のメンバーが、同村出身のパリで活躍するプロの音楽家・ピエールを密かに呼び寄せてしまい、対立を生んでしまう。伝統を重んじるアロイスに対し、才能ある女性や移民を次々と楽団のメンバーに迎え入れるピエール。異なる価値観を持つ二人を指揮者に立てた２つの楽団が対立し、村全体を巻き込む大騒動へと発展していく――

本作品の監督を務めるのは、多くの映画やTVシリーズを手掛けているフランソワ＝クリストフ・マルザール。劇中のスコアは、スイス映画賞で最優秀音楽賞を三度受賞したニコラ・ラベウスが担当。スイスの美しい景観とともに、「ブラスバンドあるある」的な要素から女性参政権を巡る問題や多様性、友情といったテーマも描いている。ブラスバンド経験者のみならず、万人が楽しめるエンタメ作品として仕上がっている。芸術の秋を彩る一本として推薦できる本作品、ぜひ映画館へ足を運んで鑑賞していただきたい。

作品概要

タイトル：ロール・ザ・ドラム！（原題：TAMBOUR BATTANT）
10月４日（金）より全国順次公開
出演：ピエール･ミフスッド、パスカル･ドゥモロン、ザビーネ･ティモテオ、ジャン＝リュック･ビドー　他
監督：フランソワ＝クリストフ･マルザール
プロデューサー：ジャン＝マーク・フルール
脚本：ニコラ・フレイ、フランソワ＝クリストフ･マルザール
音楽：ニコラ・ラベウス
制作国：スイス
上映時間：90分
後援：在日スイス大使館、日本ブラスバンド指導者協会
配給：カルチュアルライフ
宣伝：VALERIA
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