
2026年2月1日(日)、高崎アリーナで「第9回カラーガード・マーチングパーカッション全国大会」(以下、CG・MP全国大会)が開催された。マーチングナビ編集部は日本マーチングバンド協会の許諾を得て取材を行い、カラーガード部門の5団体を中心に大会を振り返る。
>【第9回CG・MP全国大会】カラーガード部門 必見の5団体紹介

【大会概要】
場所:高崎アリーナ(群馬県高崎市)
日程:2026年2月1日(日)
主催:日本マーチングバンド協会
料金:全席自由 1枚3,000円
配信:なし
出場団体:46団体(カラーガード43団体、マーチングパーカッション3団体)
出場団体内訳
カラーガード:43団体
ジュニアの部 8団体(関東5・九州3)
高等学校の部 20団体(関東10・九州4・関西2・東海1・四国1・中国1・沖縄1)
一般団体の部 15団体(関東8・東海4・関西1・九州1・沖縄1)
マーチングパーカッション:3団体(関東2・四国1)
今回で9回目の開催を迎えたCG・MP全国大会だが、2013(平成25)年12月開催の『第41回マーチングバンド・カラーガード全国大会(さいたまスーパーアリーナ)』までは大会内の一部門(カラーガードの部)として実施されていた。
2014(平成26)年2月からは、参加団体の増加に伴い『第42回マーチングバンド全国大会カラーガード部門』として、別日程・別会場(神奈川県民ホール)にて『第14回マーチングステージ全国大会』と共に開催。この方式は第44回まで続いたが、2018(平成30)年には完全に独立し、マーチングパーカッション部門を創設して『第1回カラーガード・マーチングパーカッション全国大会』として新たなスタートを切った。
第1回から第3回までは幕張メッセ・イベントホール、第4回はコロナ禍の影響によりオンラインでの実施に。第5回は帝京大学八王子キャンパス「SORATIO SQUARE ARENA」、第6回は駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開催された。第7回以降は高崎アリーナが開催地となっており、次回大会(第10回)も同会場にて2027年1月31日(日)に開催予定である。
なお、大会結果については日本マーチングバンド協会ホームページにて公開され、閉会式・表彰式は実施されなかった。

【審査について】
カラーガード
審査員:5名
General Effect 全体効果:後藤賢次郎、目良康浩
Design Analysis デザイン分析:藤井昌
Equipment 手具の技術:稲田慶博
Movement ムーブメントの技術:中川真太郎
審査委員長:大久保康子
審判員:2名(上杉里枝、樋口亜紀)
マーチングパーカッション
講評者:1名(小島浩毅)
※50音順、敬称略。表記内容は大会パンフレットに準拠する。
カラーガードの実施規定には、マーチングバンド大会と大きく異なる点がある。例えば、
・演技フロアは横30メートル×縦20メートル
・演技時間は部門により異なり、ジュニアの部では4分30秒、高等学校の部および一般の部では5分30秒以内
・演技に使用する手具としてフラッグ、ライフル、セーバーのいずれかを義務づけている
・楽曲は音楽著作権処理を適切に行えば自由に選曲して使用できるが、楽器等による演奏は禁止
といったものがある。
審査はマーチングバンド全国大会同様、リアルタイムで進行する。審査項目は「クライテリア(審査基準)」が定められており、審査用紙とともに大会概要に公開されている。
クライテリアでは、演技水準を示す「Box(ボックス)」という評価枠を用い、高等学校の部と一般の部は5段階、ジュニアの部は3段階で評価される。得点はBoxごとの評点から減点を差し引いて算出される仕組みだ。
評価は、新体操やフィギュアスケートと同じく「芸術性・技術・実行精度」を総合的に捉える。ただし、技術の正確さだけでなく表現力や構成力も重視される点が特徴だ。マルチプランや大胆なダイナミックレンジなど、創造性とインパクトのある演出はGE(全体効果)の向上につながりやすい傾向にある。また、演技中のミスを素早く立て直す「リカバリー」も評価対象に含まれ、演者の冷静さや対応力が問われる。
新体操やフィギュアスケートは技の難度を積み上げる加点方式が中心で、ミスがそのまま減点につながる「ノーミス命」の世界だが、カラーガードはBoxによる段階評価と相対評価を採用しており、多少のミスがあっても作品全体の完成度や表現力が保たれていれば高い評価を得られる。現時点の力を丁寧に見せる演技も、思いきった挑戦や冒険的な構成も受け止める、懐の深さこそがこの大会の大きな魅力である。
>第9回カラーガード・マーチングパーカッション全国大会 大会概要