吹奏楽・マーチング経験を仕事に 「令和6年度自衛隊音楽まつり」で感じた音楽の力

最終章 希望と勇気の共鳴

エンディングは全部隊が出演して「栄光の架橋」、「ケセラセラ」、「サークル・オブ・ライフ」の合同演奏が行われた。歌姫たちによる歌唱もあり、華やかで盛大なエンディングとなった。

公演時間は約2時間ほどだが、非常に濃密で、非常に高いレベルの音楽を堪能することができた。素晴らしい演奏演技に感銘を受け、自衛隊音楽隊に興味を持つ人も多いことだろう。実際、今回インタビューに協力してくれた3名の隊員の中にも、音楽まつりがきっかけで現職を志したという声もあった。

近年の国内学生マーチングのレベルの向上は著しく、卒業したら終わりというのはもったいなく感じられる。しかし、残念ながらマーチングのプロとして生計を立てることは非常に厳しいのが現実だ。ただ、中学や高校で心血を注いだマーチング活動を、部活という枠の中だけで終わらせず、自衛隊音楽隊という「次のステージ」で活かしている人たちも多くいるということが伝わってほしいと思う。

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